HPVワクチンの定期接種については、平成25年6月14日付厚労省通知に基づき、「ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がHPVワクチン接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度がより明らかになり、国民に敵札な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的勧奨すべきではない」とのことから、平成25年度以降より予診票の個別通知などの積極的勧奨を中止しておりました。
しかし、国の審議会などでHPVワクチン接種勧奨に関する議論が行われた結果、令和3年11月26日付厚労省通知にて、上記通知を廃止し、積極的勧奨を再開することを決定しました。
この決定に基づき、令和4年度より定期接種対象者の方へ、HPVワクチン接種のご案内・リーフレット・予診票等をお送りいたします。
必ず対象者ご本人とご家族でリーフレットに目を通すようお願いいたします。ワクチン接種による予防効果と、副反応のリスクを十分にご理解いただいたうで、接種についてのご判断をお願いいたします。
●定期接種対象者
小学校6年生~高校1年生に相当する年齢の女子
(標準的な接種年齢:中学1年生)
●ワクチンの種類と接種間隔
定期接種で受けることができるワクチンは、サーバリックス(2価)・ガーダシル(4価)・シルガード(9価)の3種類あります。
●実施医療機関
●病院へ持参する必要書類
・母子健康手帳
・予診票
・身分証(健康保険証等)
・同意書(13歳以上の未成年の方で、保護者同伴なしの場合のみ)
・別種類のワクチンの互換性に関する安全性、免疫原性、有効性に関するデータはないことから、1回目から3回目まですべて同一ワクチンの接種を行います。
・予防接種後に迷走神経反射として失神があらわれることがあるので、転倒を防止するため、注射後の移動の際は、保護者または医療従事者が腕を持つなどして付き添い、接種後30分程度は安静にしていただき、経過観察をお願いします。
・13歳以上の場合、保護者の記入した予診票と同意書を持参することで、お子さんだけでの接種も可能ですが、急な体調変化を来たす恐れもあるため、なるべく保護者の同伴をおすすめします。
●新型コロナワクチンとの接種間隔について
コロナワクチンと他のワクチンを同時に接種することはできません。
コロナワクチンの接種前後に他のワクチンを接種する場合は、互いに一方のワクチンを受けてから、2週間以上の間隔をおくこととされています。
積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して、公平な接種機会を確保するため、令和4年度から3年間、「キャッチアップ接種」を実施いたします。
「キャッチアップ接種」では積極的勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった方が、定期接種の対象年齢を超えてHPVワクチンを接種することができます。
●対象者
●実施期間
令和4年4月1日から令和7年3月31日まで
●接種方法
・最大3回のうちの未接種分
・母子健康手帳・身分証を持参
・接種無料