一瞬にして襲いかかる津波から災害を防ぐためには、とにかく避難する方法以外ありません。どんな場合に避難すれば良いのか日頃から下記を参考に考えましょう。
津波からの避難、4ヶ条1.地震の大きさで自己判断しない | |
揺れが大きくなくても津波が起きた事例が、過去にあります。1896年の明治三陸地震津波では、沿岸で震度3程度でしたが、大津波が押し寄せています。津波災害が予想される地域では小さい揺れでも、揺れを感じなくても、とにかく避難を最優先しましょう。 | |
2.「津波がない」という俗説を信じない | |
1983年の日本海中部地震では、海岸付近にいた人々が津波にさらわれるなどの被害が多数発生しました。 この地震が発生するまでは「日本海側には津波はない」という俗説がもっともらしく流布され、そのため日本海側の住民には津波への警戒心が不十分だったと指摘されています。 根拠のない俗説に惑わされる事なく、津波予報に耳を傾けましょう。 |
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3.避難に車は使わない | |
基本的に車で避難するのはやめましょう。1993年発生の北海道南西沖地震の場合、奥尻島では車で避難した人が多数いたために道路が渋滞してしまい、結果逃げ遅れて津波に襲われ命を落としてしまった人も多かったのです。 | |
4.「遠く」よりも「高く」に | |
すでに浸水が始まりだした時などは、思うように避難する事が困難になってきます。そんな場合は、遠くよりも高いビルや高台などへ避難する事が原則です。避難場所もできるだけ海岸から離れた場所を選びましょう。 |
沖縄県の石垣島沖で1998年5月、マグニチュード7.6の地震が発生しました。気象庁は石垣島に津波警報を発令しましたが、島の住民のなかには避難するどころかカメラを持って海岸沿いに集まり、「津波見物」を始める人がいました。幸い津波が小規模なものだったため大惨事にはなりませんでしたが、5年前には奥尻島で死者・行方不明者・重軽傷者200名以上の被害をだしたばかりです。 津波の被害を最小限に抑えるためには、まず一人ひとりが防災意識を持って過去の教訓に謙虚に学ぶ必要があります。 |